11月10日 断酒宣言の日

平成21年度 「飲酒運転根絶」全国一斉キャンペーン

昨年に引き続き、11月10日の断酒宣言の日制定を記念した全国キャンペーンが挙行され、参加断酒会・連合会は昨年を上回る44都道府県に達した。
昨年に比較してチラシ類の配布がスムースになり、地元県警・警察署の対応が極めて協力的になってきたこと、また報道機関の関心も一段と高まってきていることが報告されています。
全断連が用意したチラシ・ティッシュ各十万枚は、どの地域でも1~2時間で配布されつくしたようです。参加人員も昨年比1・5~2倍に増加した箇所が多く、さらに今年はキャンペーンに備えて自前の横断幕を奮発した断酒会が目立ち、強い意気込みが感じられました。
北から南まで
北海道
北海道では札幌連合断酒会と旭川連合断酒会が気温7度の氷雨の中で頑張りました。パトカー・警察官も加わり翌朝の朝日新聞に掲載されました。内向きの姿勢から社会に目と心を向けた行動が会員の回復と団結にとり如何に大切であるかを実感したと結ばれています。
山形
山形は昨年の実績が評価され、山形警察署・交通安全協会とのタイアップとなりました。これをきっかけに山形警察署で警察官150人を対象に酒害体験談の発表の依頼を受けたとのことです。さらに昨年来YBC山形放送の長期取材を受けており近々アル症・断酒会・飲酒運転・家族の絆を主題とした番組が放映される予定とのことです。
神奈川
神奈川では昨年同様、伊勢佐木署も参加し、総勢64名はチラシの配布数と同じ昨年の2倍に達しました。
北陸4県
北陸4県は合同で富山で行いました。今年は色鮮やかな横断幕が目立ちました。
愛知
愛知では3箇所で112名が参加しました。「飲酒していた頃には人のために何かを自発的にやろうなどとは考えられなかった。酒をやめ続けるというのはこういうことなのだ」と述べられています。
滋賀
滋賀では、チラシを受け取った子供が「お父さん、お母さんに見せる」と言ったのが印象的と報告されています。
京都
京都では、今年は四条大宮で府警の応援を得ました。来年は北部(舞鶴・宮津)にも拡大するとのことです。
奈良
奈良は免停者対象の飲酒学級での実績から県警の対応が協力的になったほか、県警本部での研修会で体験談を求められたとのことです。
広島
広島は4グループ(ふたば・呉緑・福山・庄原)から賑やかな報告を受けました。毎年のことながらたくさんののぼりと自動車に横断幕を付けたアピールが印象的です。「雨が心配されたが、我々の行動を天も味方してくれると思う。ビラ配布で直ちに大きな成果は望めないかもしれないが、このような地道な行動を、全断連の統一行動日に合わせて行うことは大きな意義がある」と演説がありました。
香川
香川では、交通安全協会の協力をえて実施、地元民放のTV放映で断酒会の存在をおおいにPRできたとのことです。
高知
高知は29名が参加し、37年ぶりという笑顔の 汗ダク街頭行進を行いました。下司病院の参加もえて飲酒運転根絶の横断幕を先頭にプラカードやのぼりを連ね、高知城堀端から帯屋町筋を通りはりまや橋を往復。NHK・高知新聞の密着取材をうけ、新聞は翌日朝刊に、TVは当日朝夕放映されました。
福岡
福岡は飲酒運転問題に熱心な所。今年も県警・一般の参加をえて、連合会・協議会合同で実施しました。
沖縄
沖縄は今年10月1日に飲酒運転根絶条例が制定され、毎月1の日が根絶運動の日になっていることにちなみ11月1日に実施しました。県内各地から那覇市に集結して行いました。「市民活動団体として、そして全断連の社会資源としての断酒会として地域に貢献できたことを会員一同誇りに思っている」と報告されています。
最後に
 昨年、やや手探り状態で開始した一斉キャンペーンですが、今年は昨年の33都道府県から一気に44に拡大し、参加人員も軒並みに大幅に増加、警察関係やマスコミへの認知度・受容度も高まるなど、会員の皆様の盛り上がりと社会へのアピールという点で大きな意義のある活動であることが再確認されたようです。
来年は、今年以上に社会的インパクトを与えられ、そして、それが断酒会の発展に繋がるよう周到な準備を重ねて臨みたいと思います。
 
断酒宣言の日記念全国一斉キャンペーン開催