自殺問題と断酒会
 





■結成大会
全断連の結成大会は38年11月10日、高知市はりまや橋の土電会館文化ホールで、高知県断酒新生会5周年記念大会と同時に行われた。断酒運動の全国的展開を提唱する高知県断酒新生会会長松村春繁に東京断酒新生会が呼応したもので、松村が初代会長に就任する。東京からは大野徹、卓子夫妻が参加、大野が記念講演を行った。
また、出席はなかったが全国11の禁酒会、排酒会、断酒準備会から賛意が寄せられ、国際グッドテンプラ−ズ・スエ−デン、AAニュ−ヨ−ク本部、AAウィチタグループからメッセージが送られてきた。
■大会共同宣言
酒は百害あって一利無し。酒は百薬の長であると古今から論争は尽きない。人間誰しも幸せを願わぬ者はない。酒が人間社会におよぼす害悪は日常人々の眼前に展開されている。日々の新聞、ラジオ、テレビが報道する殺人、傷害、交通事故、けんか、婦女暴行、離婚、家庭論争、青少年不良化の何十パ−セントは、酒に酔って正常な状態を失った者が、数多くの社会悪をつくっているのは否定することのできない事実である。
今にして人々が酒害を自覚せざれば、人類社会の前途に果たして、幸せと栄光が約束されるであろうか。
全日本断酒連盟は、個々の酒害者の救済はもとより、広く酒害のおよぼす社会悪についても無関心であってはならない。
そのため全日本断酒連盟は6大スロ−ガンの下に、全国数百万の酒害者救済と、その家族1千万人を、酒の悩み、苦しみから解放する目的のために、全日本国民大衆にアピールするとともに国家に要請する。
昭和38年11月10日
全日本断酒連盟結成大会
■大会決議

本連盟はここに全国酒害者救済と我国断酒運動の活躍のため、次の6大スロ−ガンを決議し、目的貫徹を期する事を決議する。
1 酒害防止三法の徹底を期せよ。
2 酒税の1割は酒害対策費に支出せよ。
3 酒害者団体を共同募金受配団体とせよ。
4 酒による犯罪の刑罰は重くせよ。
5 全国各地に酒害団体組織の拡大強化を期す。
6 酒に泣き、酒に亡びて行く酒害者とその家族を救え。
以上決議する。
昭和38年11月10日
全日本断酒連盟結成大会

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